ひとり残ること


昨年の10月に、部署を異動しました。



部署内の、予算の関係で、追い出された格好になり、もしかしたら、2014年の4月から、もう一回戻れるかも、などと言われていました。



でも、そんなことはなく、4月からは元いた部署は解体し、別会社がその仕事をもっていくようです。



ひとり、別部署に異動したものですから、現在の部署は予算が大丈夫らしくて、私は次年度の4月以降も、いまのところで、働き続けます。



いまの部署、人間関係がとても風通しがよくて、この部署に関連した部署に、仲良く話せるひともだんだんできてきたし、居心地は、とてもよいのです。



ただ、あんなに、けんかした人とか、むかつくくそじじいとかが、全員いなくなるのが、寂しいのです。



学生時代、ずっと文化部だった私が、なぜかフットサルをやってしまったり(意外と楽しかったし)、あんまり職場の人間と本音で話したことのなかったのに、あの人たちとは、酒もよく飲んだのもあってか、やたら感情むきだしでつきあっていました。



人に、ほんとのじぶんを、いつも見せることのできなかったじぶんが、どうしてか、きたないじぶん丸出しで生きていた時間だったんです。



きたなくても、ダメダメでも、感情的で馬鹿でも、ひょっとしたら、みんなに愛されていたんじゃあないかなあ(奴ら、そうとうなツンデレですが)とさえ、思えるほど、濃い時間だったんです。




あと、1カ月足らず。




この会社に、最初は10カ月間だけの、契約だったはずなのに、一体いつまでいるんでしょう。




もう帰る場所もないのに。




・・・・・・そうか。

ふるさとが消えるような、気持ちに近いのかもしれないです。




腹のたつ奴らだったけれど、私もあいしてたよ。